トレーリングストップとは?MT5の設定と幅の決め方

利益が出ているのに、どこで決済すればよいか迷っていませんか。
結論は、トレーリングストップを使えば、利益を伸ばしつつ戻しすぎを防げる、ということです。ただしMT5では、端末が動いている間だけ働きます。
この記事では、仕組み、幅の決め方、実例、固定の利確との違い、設定手順を整理します。
この記事の要点
- トレーリングストップは、価格が有利に動くと逆指値が自動で追いかけ、不利な方向には動かない機能です。
- MT5のトレーリングストップは端末側で動くため、MT5を閉じたりPCが止まったりすると追随も止まります。
- 幅は狭すぎると押し目で決済され、広すぎると利益を戻すため、ATRや直近の値幅を目安にします。
結論:トレーリングストップは利益を追いかける逆指値
- 価格が有利に動くと、逆指値が自動で追いかけてくる
- 不利な方向には動かないので、確保した利益は守られる
- MT5では端末側で動くため、MT5を閉じると働かない
- 幅は、狭すぎても広すぎても不利になる
トレーリングストップとは?仕組みを整理
トレーリングストップは、含み益が増えるのに合わせて、損切りの逆指値を自動で引き上げる(売りなら引き下げる)機能です。英語のtrail(後を追う)が由来です。
価格が戻っても、逆指値は元の位置へ戻りません。引き上げた位置が、そのまま新しい損切りラインになります。
- 買いの場合、価格が上がるほど逆指値も上へ移動する
- 価格が下がっても、逆指値は下がらずその場に残る
- 逆指値に価格が触れると、決済注文が出る
- 決済のタイミングは、相場の勢いに応じて自動で決まる
MT5のトレーリングストップは端末側で動く
MT5のトレーリングストップは、業者のサーバーではなく、お使いの端末(MT5)が逆指値を動かす仕組みです。そのため、MT5を閉じたときやPCが止まったときは、追随も止まります。
止まるのは追随だけで、すでに入っている逆指値は残ります。ただし、その位置から先は更新されません。
追随が始まるのは、含み益が設定した幅を超えてからです。それまでは逆指値は動かないため、最初の損切りは自分で置いておきます。
| 項目 | 通常の逆指値 | トレーリングストップ |
|---|---|---|
| 動かす主体 | 注文を預かるサーバー | MT5を動かしている端末 |
| 価格に追随 | しない(固定) | する(有利な方向のみ) |
| MT5を閉じたとき | そのまま有効 | 追随が止まる |
終日つけ放しにしたい場合は、VPSなどで端末を動かし続ける方法があります。詳しくは関連コラムで確認できます。
トレーリングストップの幅の決め方
幅とは、現在値と逆指値の距離のことです。この幅が、トレーリングストップの成否をほぼ決めます。
| 幅 | 良い点 | 困る点 |
|---|---|---|
| 狭い | 利益を戻しにくい | 通常の押し目で決済されやすい |
| 広い | 多少の押し目に耐えられる | 戻りが大きく、利益を減らしやすい |
ATRや直近の値幅を基準にする
ATRは、一定期間の平均的な値幅を示す指標です。仮にATRが10pipsなら、その2倍の20pipsを幅にする、という考え方があります。
直近の押し目や戻りの大きさを、チャートで測る方法もあります。通常の押し目より少し広い幅にすると、刈られにくくなります。
損切り幅と合わせて考える
最初の損切り幅と、トレーリングの幅を同じにする人が多いです。ロットは、その幅と許容損失から決めます。計算の流れは、損切りの置き方の関連コラムが参考になります。
実例:EURUSD0.1ロットで追随を確認する

USD口座で、EURUSDを0.1ロット買う例です。0.1ロットは1pipsが1 USDなので、pipsの数がそのまま USD になります。
- 1
1.0800で買い、幅は20pips
最初の損切りとして、20pips下の1.0780に逆指値を自分で置きます。
- 2
1.0850まで上昇
逆指値が追いかけて、20pips下の1.0830へ移動します。
- 3
そこから価格が下落
逆指値は動かず、1.0830のまま残ります。
- 4
1.0830で約定して決済
1.0830 − 1.0800 = 30pipsなので、30 pips × 1 USD = +30 USD です。
固定の利確(指値)との違い

固定の利確は、決めた価格で必ず決済する方法です。トレーリングは、上昇が続くほど利益が伸びますが、反転時には幅の分を戻します。
| 項目 | 固定の利確 | トレーリングストップ |
|---|---|---|
| 決済価格 | 事前に決めた1点 | 高値から幅だけ戻った所 |
| 上昇が続くと | 利益が伸びない | 利益が伸びる |
| 急に反転すると | 決めた利益で確定 | 幅の分は戻す |
| レンジ相場 | 利確に届けば有利 | 小さく刈られやすい |
前の実例で、価格が1.0900まで上がっていたら、逆指値は1.0880です。そこで決済すれば、+80pips(80 USD)になります。固定で1.0830に利確していた場合は+30pipsです。
向く相場・向かない相場
| 相場の状態 | 相性 | 理由 |
|---|---|---|
| 一方向に伸びるトレンド | 向く | 押し目が浅く、利益を伸ばしやすい |
| 上下を繰り返すレンジ | 向かない | 小さな戻りで何度も決済される |
| 指標発表や急変動の前後 | 注意 | 値動きが荒く、幅を超えて約定しやすい |
トレンドかレンジかの見分けは、手法によって異なります。デモ口座で、自分の取引に合うかを確かめてから使うと安心です。
MT5でトレーリングストップを設定する手順

- 1
PC版MT5を起動する
ログインした状態で、ポジションを持ちます。
- 2
保有ポジションを選ぶ
ツールボックスの「取引」タブに、保有中のポジションが表示されます。
- 3
右クリックして幅を選ぶ
メニューのトレーリングストップの項目から、幅を選びます。
- 4
逆指値が動くか確認する
価格が動いたあと、ポジションのS/L欄が更新されるかを見ます。
トレーリングストップとキャッシュバックの関係
キャッシュバックは、取引量に応じて計算される仕組みが多くあります。トレーリングで決済した取引が対象になるかは、業者ごとに確認が必要です。
還元額は未確定で、ローンチ時に各業者ページへ掲載します。還元を目的に、取引回数を増やす使い方は避けましょう。
通貨ペアとロット数、建値と決済価格を入れて、損益を USD で確認できます。実例の数字と見比べてください。
損益を計算してみるよくある質問
Q.トレーリングストップとは何ですか?
価格が有利に動くと、損切りの逆指値が自動で追いかける機能です。不利な方向には動かないため、確保した利益を守りながら、上昇の継続も狙えます。
Q.MT5を閉じるとトレーリングストップは働きますか?
働きません。MT5のトレーリングストップは端末側で動くためです。閉じる前に入っていた逆指値は残りますが、その先の追随は止まります。
Q.トレーリングストップの幅は何pipsがよいですか?
決まった正解はありません。ATRや直近の押し目の大きさを目安に、狭すぎず広すぎない幅を探します。通貨ペアや時間足でも変わるため、デモ口座で検証しましょう。
Q.トレーリングストップと固定の利確はどちらが有利ですか?
相場の展開で変わります。トレンドが続けば利益を伸ばしやすい一方、レンジでは小さく決済されがちです。自分の手法に合わせて、使い分けるのが一般的です。
本記事は情報提供を目的とし、投資助言ではありません。条件は変更されることがあるため、最新情報は各業者の公式ページで確認してください。海外FX・CFD取引には元本を超える損失のリスクがあります。





