FX注文の種類|成行・指値・逆指値の違いとMT5での使い分け

指値と逆指値の違いが分からず、注文のたびに迷っていませんか。
結論は、価格を指定して待つのか、条件に達したら動くのかで分けて考えることです。
この記事では、MT5の注文の種類、位置関係、有効期限、約定しないケースを整理します。
この記事の要点
- FXの注文は成行・指値・逆指値の3本で考え、指値は有利な価格待ち、逆指値は抜けたら発動です。
- 買い指値は現在値より下、買い逆指値は現在値より上に置き、MT5ではSLとTPを同時に付けられます。
- 買いはAsk・売りはBidで判定されるため、チャートが届いても約定しないことがあります。
結論:注文は「成行・指値・逆指値」の3本で考える
- 成行は今の価格ですぐ約定し、指値と逆指値は価格を指定して待つ注文
- 指値は有利な価格で、逆指値は不利な方向へ動いたときに発動する
- MT5では、待機注文にSL/TPを付ければIFD・OCO・IFOに近い形を組める
- 逆指値と成行は、約定価格が注文とずれるスリッページが起こり得る
FXの主な注文の種類と違い
注文は、今すぐ約定させるものと、条件を決めて待つものに大きく分かれます。後者を待機注文(予約注文)と呼びます。
| 種類 | MT5での呼び名 | 動き | 主な使いどころ |
|---|---|---|---|
| 成行 | 成行注文(マーケット) | その時点の価格ですぐ約定する | すぐに入りたい・すぐに切りたいとき |
| 指値 | Buy Limit/Sell Limit | 指定した有利な価格まで来たら約定する | 押し目買い・戻り売りを待つとき |
| 逆指値 | Buy Stop/Sell Stop | 指定した価格を抜けたら成行で発動する | ブレイクの順張り・損切り |
| ストップリミット | Buy Stop Limit/Sell Stop Limit | 指定価格に届くと、指値注文が出る | ブレイク後の押しで入りたいとき |
成行注文の特徴
成行は、約定の確実性が高い注文です。一方で、注文ボタンを押した瞬間と約定の間に価格が動くと、画面の価格とずれます。
指値と逆指値の考え方
指値は「この価格まで来たら」、逆指値は「この価格を抜けたら」と覚えると整理しやすくなります。逆指値は、発動後は成行になる点が違いです。
指値と逆指値の位置関係を表で整理
初心者が最もつまずくのが、現在値より上か下かの関係です。買い指値は現在値より下、買い逆指値は現在値より上に置きます。
| 注文 | 売買 | 置く位置 | 例(現在値 1.0800) |
|---|---|---|---|
| 買い指値(Buy Limit) | 買い | 現在値より下 | 1.0780 まで下がったら買う |
| 買い逆指値(Buy Stop) | 買い | 現在値より上 | 1.0820 を上抜けたら買う |
| 売り指値(Sell Limit) | 売り | 現在値より上 | 1.0820 まで上がったら売る |
| 売り逆指値(Sell Stop) | 売り | 現在値より下 | 1.0780 を下抜けたら売る |
MT5で待機注文を出す手順
MT5では、新規注文の画面で種類を切り替えて、待機注文を出します。SLとTPは、同じ画面で一緒に入力できます。
- 1
新規注文の画面を開く
銘柄を選び、新規注文(F9)を開きます。スマホアプリでは、銘柄のタップから取引を選びます。
- 2
注文の種類を選ぶ
「成行注文」を「待機注文」に切り替え、種類を選びます。種類は Buy Limit、Buy Stop などです。
- 3
価格とロットを入れる
約定させたい価格とロットを入力します。ロットは、損切り幅から逆算した値にします。
- 4
SLとTPを入れる
損切りの価格をSL、利確の価格をTPに入力します。待機注文にも、あらかじめ付けられます。
- 5
有効期限を選んで送信する
期限の種類(下で説明します)を選び、発注します。注文後は、端末下部の取引タブで確認できます。
IFD・OCO・IFOとMT5での組み方
国内FXでよく使われる IFD・OCO・IFO は、MT5に同名の機能はありません。ただし、待機注文とSL/TPの組み合わせで、同じ形を作れます。
- IFD:新規の待機注文にSLまたはTPを付ける。約定後に決済注文が働く
- OCO:2つの注文のうち、片方が約定したらもう片方が消える形。MT5には専用機能がなく、手動か自動売買で近い動きを作る
- IFO:待機注文にSLとTPの両方を付ける。約定後は、どちらかの到達で決済される
- 上抜けと下抜けの両方を狙う2本置きは、片方が約定したら残りを手動で取り消す
トレーリングストップと有効期限
トレーリングストップは、含み益が出たらSLを有利な方向へ自動でずらす機能です。MT5では、端末が起動してログインしている間だけ動きます。
- パソコンやスマホアプリを閉じると、トレーリングは止まる
- その間に価格が戻ると、ずれた位置のSLで決済されることがある
- 端末を常時起動したいときは、VPSなどの利用も選択肢になる
有効期限の種類
待機注文には、いつまで有効にするかの期限があります。放置した注文が、思わぬ時に約定するのを防げます。
| 期限 | MT5での表記 | 意味 |
|---|---|---|
| 無期限 | GTC(Good Till Cancelled) | 取り消すまで有効 |
| 当日限り | Today | その取引日の終わりまで有効 |
| 指定日時 | Specified | 決めた日時まで有効 |
| 指定日 | Specified Day | 決めた日の終わりまで有効 |
スリッページが起きる注文と起きない注文
スリッページは、注文した価格と約定価格のずれです。ずれやすさは、注文の種類によって違います。
- 成行:その時点の提示価格で約定するため、ずれが起こり得る
- 逆指値:発動後は成行になるため、急変動時は不利な価格で約定しやすい
- 指値:指定価格かそれより有利な価格で約定するため、不利なずれは起きにくい
- 指値は、価格に届いても約定しない場合があり、約定の確実性は下がる
指標発表の直前直後は成行を控える
雇用統計などの発表時は、価格が飛び、スプレッドも広がります。成行や逆指値は、思った位置から大きく離れて約定する場合があります。
待機注文が約定しないケース
チャート上で価格に届いていたのに、注文が約定していないことがあります。多くの原因は、判定に使う価格の違いです。
- 買い注文はAsk(買値)で判定され、売り注文はBid(売値)で判定される
- チャートはBid基準で描かれるため、買い指値はチャートが届いても、Askが届くまで約定しない
- 売りのSLと買いのTPも、判定価格が逆になる点に注意する
- 有効期限が切れていた、または証拠金が足りなくて取り消された
- 市場が閉まっている時間は、注文が動かない
注文の種類とキャッシュバックの関係
キャッシュバックは、取引量(ロット数)に応じて計算される仕組みが多くあります。成行でも待機注文でも、約定して成立した取引が基本の対象です。
還元額は未確定で、ローンチ時に各業者ページへ掲載します。還元の有無で注文方法を選ぶのではなく、取引の計画に合った方法を選びましょう。
通貨ペアとロットを入れて、1pipsあたりの価値を確認できます。SLとTPの幅を決める前に試してみましょう。
pips価値を計算するよくある質問
Q.指値と逆指値は何が違いますか?
指値は有利な価格まで待って約定させる注文です。逆指値は指定した価格を抜けたときに発動し、成行で約定します。押し目を待つなら指値、ブレイクや損切りなら逆指値が基本です。
Q.MT5にIFD・OCO・IFOはありますか?
同名の機能はありません。待機注文にSLとTPを付ければ、IFDやIFOに近い形を組めます。OCOのように片方が約定したらもう片方を消す動きは、手動か自動売買で補います。
Q.トレーリングストップは端末を閉じても動きますか?
MT5の標準のトレーリングストップは、端末が起動してログインしている間だけ動きます。閉じると止まるため、常時動かしたい場合はVPSの利用などを検討してください。
Q.チャートが指値に届いたのに約定しないのはなぜですか?
買い注文はAsk、売り注文はBidで判定されるためです。チャートはBid基準で描かれるので、買い指値はスプレッド分だけ余計に下がらないと約定しない場合があります。
本記事は情報提供を目的とし、投資助言ではありません。条件は変更されることがあるため、最新情報は各業者の公式ページで確認してください。海外FX・CFD取引には元本を超える損失のリスクがあります。





